1905年、アメリカミネソタ州のレッドウィングという街で、チャールズ・ベックマンが14人の仲間といっしょに小さな工場として設立したことからはじまったレッドウィングに関しては、ここであまり多くを説明する必要はないと思います。現在でもアメリカ国内での生産にこだわる世界の代表的なワークブーツ・ブランドです。
そのレッドウィングが誇る、俗にアイリッシュセッターと呼ばれる名品877などと同様に、代表的なモデルとして知られるのがペコスブーツです。
シューレースのないプルアップのタイプのブーツで、下の写真のようにウェスタンブーツにも似たシャープなトゥーラインが特徴的です。
そのペコスブーツが誕生したのは1953年だそうです。
その名前は、牧場や農場で活気づくアメリカ中西部エリアを流れるリオ・グランデのほとりにある街であるペコスに由来します。
その地に生きるファーマーたちのために、牛を誘導するときの乗馬に適した高いヒールをもち、鞍にブーツを引っ掛けないためにシューレースが省かれているデザインをもったブーツとして発表され、リリース当時から高い評価を得たといいます。
よく見かけるペコスはどちらかというと、9インチの高さで、877や875などでも使われていておなじみの白いクレープクッションソールが使われたものだと思いますが、このペコスは11インチの高さで、ソールはレッドウィングのオリジナルの樹脂にコルク片が混ざったコルクソールが使われています。
3年くらいはいているので、クッションソールよりは減りにくいコルクソールといえども、だいぶ減ってきていますね。
日本で売っているブーツは幅広の日本人の足にあわせてEワイズのものが多いのですが、僕が履いているこのペコスはすこし細いDワイズです。それもあって元よりシャープなトゥーのラインもさらに強調されています。
こうやって見ると、トゥーの部分もなかなかいい味が出てきています。
履き口の両側にはこんなプルストラップがついているので履く時に便利、といいたいところですが、実は僕自身あんまりストラップに指をひっかけて履くことはしません。
9インチのペコスだと、このプルストラップの部分に"PECOS"の表記があるのですが、これは写真のとおり、何の表記もされていません。この部分も9インチとの違いになります。
割とどんなコーディネイトにもはまるブーツですが、中でもやっぱり上の写真のようなネイティブ&カウボーイ的な着こなしにフィットするブーツだと思います。
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