2012/03/09

Lee × Warehouse 101J Cowboy Jacket

今回は、ウェアハウスとLeeのコラボレーションによる101Jカウボーイジャケットを紹介します。


Lee創業120周年を記念して、ウエアハウスがLeeジャパンとのコラボレーションで立ち上げたLee WHITE LABEL。
このカウボーイジャケットは、そのLee WHITE LABELのアイテムの1つとして発売されたもので、1931年に「スリムジャケット」として登場した101Jをリプロダクトしたモデルです。

ただ、リプロダクトにあたっては、いくつか変更点も見られ、例えば、オリジナルはヨークの部分などの縫製がトリプルステッチに対して、このジャケットはダブルステッチになっています。



また、オリジナルはバックシンチがついているのに対して、このジャケットでは上の背面からの写真をみてもわかるように、バックシンチは省略されています。
本来バックシンチがつけられる腰のあたりに補強用のリベットだけが残った仕様になっています。


では、ディテールについてもすこし紹介。
まず襟元には、こんな皮パッチと赤いハウスマークのLeeのタグがついています。



Leeのハウスマークと言えば一般的には青で知られていますが、赤いハウスマークも1920年代には実在したそうです。
すこし見えていますが、前立裏に耳が使ってあります。耳の縫製糸は緑です。

前見頃には「Lee COWBOY」の刻印が入ったドーナツボタンがついています。


最初はもうすこし濃かった黄色い縫製糸も、だいぶ色抜けして白くなってきています。

胸ポケットは1stタイプと同様に左胸に1つだけですが、特徴的なのはその少し下の位置の裏側に内ポケットがついていることです。
元にしたヴィンテージの所有者が自分でつけたであろう内ポケットと推測されているのですが、それも含めてリプロダクトしている点は面白いですし、おかげでおもしろいアタリが出ているのが、下の写真を見ていただいてもわかると思います。



次は袖口。先の刻印入りのドーナツボタンと、そのすこし上には先の尖った部分で傷がつかないよう丸くデザインされた、Lee特有のUFOリベットがついています。


全体的にはまだ青さが残るジャケットですが、この袖口なんかはだいぶ良い具合に色落ちしてきているなと感じています。

ちなみにこのデニム地は、ウェアハウスがホワイトレーベルの立ち上げにあたり、Lee独特の青みの強いデニムを再現するため、膨大な種類の綿糸の中からインディゴの浸透に適したアメリカ・アリゾナ州のオーガニックコットンで作られた糸を選定して織られたものを私用しています。
その糸を単一の染料だけでローブ染色することで、戦前のカウボーイパンツの濃い青みを持つ右綾デニムを再現することに成功したそうです。


防縮加工のイメージが強いLeeのイメージですが、あえて防縮加工をしていない生機デニムを採用しているので、実際、このジャケットも1年半強の着用で、すこしずつ捻れが生じてきていて、またそれがよい味になっています。 
上の写真だとちょっとわかりづらいですが、脇の下や背中にまでよい感じのアタリが出ていて、これからの経年変化も楽しみな一着です。


寒い時期は、こんな風にランチコートの下に着用していたりもしましたが、これからの時期は思う存分、アウターとして着ることができそうなので楽しみです。

2 件のコメント:

  1. 初めてコメントさせていただきます。いつも楽しくブログ拝見しております。ホワイトレーベルのブルーは素敵ですね。ウエアハウス大阪店でデニムパンツの色落ちサンプルを見た時のきれいなブルーを思い出しました。Lee独特のブルーはリーバイスにないものなのですごく新鮮に感じました。
    ブログでは1年半着用と書かれていますが、洗濯はこまめにされてるのですか?

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  2. コメント、ありがとうございます。
    そうですね。最初に2ヶ月ほど、洗わずにクセをつけたあとは、こまめに洗っていたし、着用頻度も高かったです。
    最近はともに減ってますが。
    比較的、色落ちがしやすいようにも感じました。

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