2012/03/13

WAREHOUSE 15th ANNIVERSARY 2002XX (Embroidered)

さて、今回はウェアハウスが15周年を記念して制作したデニムジャケットを紹介します。


このジャケットは、ご覧のとおり、アメリカが黄金時代を迎えた1950年代に生産された某ジーンズメーカーの通称"2nd"をベースにしたタイプです。
左右の胸にそれぞれポケットがあり、前立ての両側にプリーツが配されています。

先日紹介したLee × Warehouse ホワイトレベールのジャケットも前にプリーツが入ったデザインでしたが、同じようなデザインでも両者はまったく印象が異なります。
いちお並べてみましょう。


色落ちしているせいもありますが、Leeのほうが荒々しい印象で、こちらのほうがおとなしめです。写真で見るよりも着た感じがまったく異なる2着です。

メンフィス産の綿で作ったデニムを使っていて、最初のうちはとても毛羽が目立つ生地感です。見た目だけでなく、着ていてすごく弾力を感じる生地感です。

写真だとちょっとわかりづらいのですが、この胸ポケットあたりの写真で生地感が伝わるでしょうか?


14オンス弱くらいの厚みでオーソドックスな生地ですが、着込めば着込むほど、味が出そうな感じが漂っています。この状態で10ヶ月くらいの着用期間、洗濯は3、4回くらいしたと思います。

さて、このジャケットの特徴は、何と言っても、この背中のチェーン刺繍でしょう。


もうすこし近づいてみると、こんな感じの刺繍です。


1950年代のカリフォルニア州にあったブルシッパーズのものをモチーフにした、ウェアハウス15周年の刺繍が施されています。

上の写真だけではわかりづらいのですが、下の写真のように牛の顔、筆記体の文字も含めてチェーン刺繍で描かれた凝った作りです。


ほかのディテールを見ていくと、まずは首元には、こちらも牛の絵が描かれた革パッチ。


そして、ボタンは白塗りの鉄製のボタン。色が剥げてきています。
セカンドなので、ボタン位置とおなじ位置にプリーツをとめる縫製が入ります。


あとは背面の腰の位置にはボタン式のアジャスター。
こちらのボタンもいい感じに塗装が剥げてきています。


まだまだ、だいぶ濃いインディゴが残っている状態なので、これから着込んで味を出していきたいジャケットです。

 

1 件のコメント:

  1. ウエアハウス15周年の2ND。名品ですね。15周年の発売時に実物を見ましたがなんといっても背中の刺繍のすばらしさに感銘を受けました。オリジナルの写真と見比べてもここまでするのか!とウエアハウスの物づくりへの拘りを感じるすばらしいものだと思います。私は残念なことにデニムジャケットが全く似合わず購入を見合わせました・・・これからのエイジング楽しみにしてます。

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